わたしもあなたがたを遣わす

「イエスは重ねて言われた。『あなたがたに平和があるように。父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。』」ヨハネ20:21

イエス様は、わたしたちの罪をすべて背負って十字架につけられ死にました。そして三日目に死を征服して復活なさいました。

今日のお話は、わたしたちの救い主であるイエス様が復活なさった日の夕方のことです。

 

主の弟子たちは、ユダヤ人を恐れて、窓やドアを締め切って、その中に閉じこもっていました。弟子たちが、ユダヤ人を恐れていたのは、弟子たちがイエス様の体を盗んで行ったというデマが流されていたので、ユダヤ人からひどい仕打ちがあるかもしれないと思っていたからだと思います。

その閉じこもっていた部屋に、復活なさったイエス様がスッと入ってこられました。そして、不安と恐怖で座り込んでいた弟子たちの真ん中に立たれ,

こうおっしゃいました。

 

「平和が、あなたがたにあるように。」"Peace to you." 

 

これはユダヤ人の一般的な挨拶の言葉ですが、この時は、単なる挨拶の言葉以上の意味を持っていました。

それは、不安と恐怖で怯えている弟子たちに対する、イエス様の慰めと励ましのお言葉でした。十字架によってなしとげられた罪の赦しの平和です。

弟子たちは、自分たちが逃げ出してしまうことを予告されたイエス様のお言葉を打ち消して、牢屋に入れられたとしても、命を捨てるようになったとしてもイエス様について行くと言いました。それにもかかわらず、イエス様を一人置き去りにして、逃げてしまったのです。そしてイエス様が十字架にかけられた時には、ヨハネのほかには誰もそこにはいませんでした。しかし、イエス様はその弟子たちのだらしなさをお叱りになるわけでもなく、責めるわけでもなく、弟子たちの不安と恐怖に対して、「平和があるように」とおっしゃってくださったのです。

そしてイエス様は、ご自分が十字架につけられたことをわからせるために、ご自分の「手とわき腹をお見せにな」られました。それを見たとき、そこにいた弟子たちは、主を見ることができて大喜びです。彼らの罪のために十字架上で身代わりに死んでくださった主が復活され、彼らの前に現れてくださったので、それを見た弟子たちは、十字架と復活を通して主を知り、喜んだのでした。

 

すると、主イエス様はもう一度、こうおっしゃいました。

「平和が、あなたがたにあるように。天のお父様がわたしをこの世にお遣わしになったように、わたしもあなたがたをこの世に遣わします。」

 

ユダヤ人たちを恐れて、部屋の中に閉じこもっていた弟子たちに対して、主イエス様は、死に打ち勝たれた救い主の平和と喜びをを与える。永遠の命と復活による平和です。だから、出て行って、与えられた使命を果たすようにとおっしゃられています。

主イエス様が、人を救うという使命を与えられて、父なる神様から遣わされ、天からこの世に来られたように、復活なさった主イエス様は、そこにいる弟子たちに向かって「わたしもあなたがたをこの世に遣わします。」とおっしゃられました。

 

そして、「彼らに息を吹きかけて」こうおっしゃいました。

「聖霊を受けなさい。だれの罪でも、あなたが赦せば、その罪は赦され、だれの罪でも、あなたが赦さなければ、赦されないまま残る。」

「彼らに息を吹きかけて」で、思い出すのは、最初に人が造られた時のことです。

「主なる神は、土のちりで人を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。」

 

 十字架によってなしとげられる罪の赦しもイエス様の復活も信じることができなかった弟子たちは死んだも同然でした。その弟子たちに「息を吹きかけて」「聖霊を受けなさい」と命じておられます。主イエス様は、永遠の神の命をその鼻に吹き込まれて、主の弟子として生きた者となることを、わたしたちに求めておられます。そして、十字架による罪の赦しと復活の証人として、地の果てにまで遣わされ、主イエス様から与えられた使命を果たす事を求めておられます。

 

今日の御言葉は21節です。

「イエスは重ねて言われた。『あなたがたに平和があるように。父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。』」

この言葉は、わたしたち一人ひとりに語られています。十二人の弟子、使徒たちだけに語られている言葉ではありません。教職者、牧師だけに語られている言葉ではありません。主の弟子全員、すべてのクリスチャンに対して、主イエス様は、この世に遣わすとおっしゃられています。

わたしたちは、復活の主イエス様を信じて救われました。わたしたちが救われたように、この世の人々、特に身近なお父さんやお母さん、周りの友達が救われるように、十字架による罪の赦しと復活の福音を伝えて行きたいと思います。


教案:日本キリスト教会 日曜学校2018.4.8

聖書箇所:ヨハネによる福音書20:19-23

御言葉:ヨハネ20:21

「イエスは重ねて言われた。『あなたがたに平和があるように。父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。』」