エレミヤの召命

「若者にすぎないと言ってはならない。

 わたしがあなたを、だれのところへ

 遣わそうとも、行って

 わたしが命じることをすべて語れ。」エレ4:7

 

今日は、エレミヤという人のお話をします。

エレミヤさんは、今からだいたい2600年くらい昔に、預言者として働いていました。預言者というのは、神様のお言葉を聞いて、人々に伝える働きをしていました。とっても大切な働きですが、エレミヤさん自身が、なりたくて預言者になったのではありませんでした。

 

エレミヤさんが、まだ若い時のことです。

ある日、神様がエレミヤさんに語りかけました。

「わたしは、あなたを母親の胎内に造る前から、あなたを知っていました。

 そして、あなたが生まれる前から、あなたを聖別して、

 あなたを国々について預言する者と決めていました。」

 

今と違って、このころは、預言者の働きをしている人に、神様が直接語りかけていました。

神様に語りかけられたエレミヤさんは、びっくりしました。

それだけでなくて、自分がお母さんのお腹の中に造られる前から、自分のことを知っていたというのです。そして、生まれる前から自分を預言者にすると決めておられたというのですから、二度びっくりです。

 

実は、エレミヤさんのお父さんは祭司という働きをしていました。祭司というのは、今でいうと牧師のような働きですが、エレミヤさんは、いずれはお父さんの後を継いで祭司の働きをするようになるんだろうなぁ、とは思っていたと思います。それがそれが、、、生まれる前から、預言者として神様の言葉を人々に伝える働きをすることを、神様が決めておられたとは。。。

エレミヤさんは、びっくりしただけでなくて、とっても怖くなってきました。

そこでエレミヤさんは、神様に答えました。

「ああ、主なる神様。

 ご覧の通りわたしはまだ若いので、

 どのように語ってよいのかわかりません。」

 

エレミヤさんは、本当は怖くてたまらなかったんですけど。「怖いので嫌です。」って言えばいいじゃないですか。それなのに、自分はまだ若いから、語り方を知りませんと言って、預言者の働きを断ろうとしました。

神様は、そんなエレミヤさんの恐れ、怖くてたまらない本当の心を知っていました。

エレミヤそこで神様は、このように答えられました。

「まだ若いなどと言ってはならない。

 わたしが遣わす所なら、どこへでも行き、

 わたしが命じることを語りなさい。

 人を恐れてはならない。わたしはいつもあなたと共にいて、

 困ったことがあれば、あなたを救い出す。

 主がそう仰せられる。」

すると、神様は手を伸ばしてエレミヤさんの口に触れました。

そしてお言葉を続けられました。

「さあ、わたしの言葉をあなたに与えた。

 わたしは、今日あなたを諸国の上に立てた。

 あなたの語る通りに諸国は倒れ、また立ち上がる。」

 

神様は、語るべき言葉をエレミヤさんの口に与えたと、おっしゃいました。

エレミヤさんは、本当は怖くて怖くてたまらなくて、預言者の働きを断ろうとしたんですけど。エレミヤさんの気持ちは無視されたんでしょうか。

 

そんなことはありません。

神様は、エレミヤさんに幻を見させました。

「エレミヤよ。何が見えるか。」

エレミヤさんの目には、アーモンドの枝が見えました。

アーモンドは、エレミヤさんの使っていた言葉では「シャーケード」と言います。

エレミヤさんは、「シャーケードの枝が見えます。」と答えました。

すると神様は、おっしゃいました。

「その通り。私の言葉を実現しようと、わたしはショーケードしている。」

「ショーケード」という言葉は、「見張っている」という意味です。

「シャーケード」と「ショーケード」、まるでダジャレのように神様は答えられましたが、実はアーモンドの枝は、ほかの木よりも先に花をつけるそうです。その様子が、ほかの木を見張っているように見えることから、神様はこのように答えられたんだと思います。

 

怖がらなくても良い。わたしはあなたを見張って、いつもあなたを守る。

今、幻を見せたように、あなたが語るべき言葉は、その都度、幻によって与える。今、煮えたぎっている鍋が北の方からこちらに傾いているのが見えるだろう。これは、北の方から災いが襲いかかることを示している。

そのような、災いを人々に伝えても、あなたに危害が及ばないように、いつも見張って、守っている。だから、恐れずにわたしの言葉を語り続けなさい。

 

神様は、エレミヤさんにこのように語りました。

神様が語られたこのお言葉は、実はエレミヤさんだけに語られた言葉ではありません。

今、ここにいるわたしたち、ぼくたちに向けて語られているお言葉でもあります。

今日の御言葉を、ご覧ください。

「若者にすぎないと言ってはならない。わたしがあなたを、だれのところへ遣わそうとも、行ってわたしが命じることをすべて語れ。」

 

わたしたちは、まだ若いから、歴史が新しいから、実力が伴っていないから、、、そんなことを言ってはならない。わたしがあなたを、どこへ遣わそうとも、行ってわたしが命じることをすべて語れ。

 

この言葉は、イエス・キリスト様の体である教会にも向けられています。わたしたちは、イエス様を信じて洗礼を受け、救われました。そして、イエス・キリスト様の体である教会の一部分とされました。

イエス様は、わたしたちにおっしゃいました。

「わたしもあなたがたをこの世に遣わします。」(ヨハ20:21)

「話すのは、あなたがたなのではなく、あなたがたのうちにあって、話して下さる天のお父様の御霊、聖霊です。」(マタ10:20)

「聖霊があなたがたの上に降るとき、あなたがたは力を受けます。そしてわたしの証人となります。」(使徒1:8)

 

エレミヤさんが神様の召命を受けたように、わたしたち、ぼくたち、教会も神様の召命を受けて、恐れずに、神様のお言葉を宣べ伝えたいと思います。

イエス・キリスト様の体なる教会の一部分として、自分を愛するように隣人を愛し、自分が救われたように隣人が救われるように、家族が、友達が救われるように、神様の言葉を語り続けて行きたいと思います。


教案:日本キリスト教会 日曜学校2017.09.03

聖書箇所:エレミヤ書1:4-13

御言葉:エレ4:7

「若者にすぎないと言ってはならない。

 わたしがあなたを、だれのところへ

 遣わそうとも、行って

 わたしが命じることをすべて語れ。」