カナン人の女

「あなたの信仰は立派だ。あなたの願いどおりになるように。」マタイ15:28

 

イエス様は、わたしたちのお祈りに喜んで耳を傾けてくださるお方です。

ところが、今日のお話しでは、少し様子が違うので、「あれ? イエス様って本当は冷たいお方なの?」と思ってしまうかもしれません。

どんなことがあったのでしょうか。

 

ある時、イエス様とお弟子さんたちはツロとシドンの地方に行きました。たくさんの外国人が住んでいる場所です。

すると、カナン人の女の人がイエス様に近づいてきました。

大きな声で、何か必死に叫んでいます。

「イエス様、イエス様! わたしをかわいそうに思って、助けてください。

 わたしには娘がいるのですが、悪い霊に取り憑かれて、苦しんでいるのです。」

このお母さんは、本当の神様のことをよく知らないカナン人なのに、イエス様なら娘さんをきっと治してくださると、信じていたのです。

 

ところが、女の人が必死でお願いしているのに、イエス様は何もお答えになりませんでした。

スタスタと歩いて行ってしまいました。

いつもなら優しく助けてくださるイエス様なのに、一体どうなさったのでしょう。

イエス様って本当は冷たいお方なのでしょうか。

 

女の人は、イエス様を追いかけて何度も何度もお願いしました。

「イエス様、助けてください!」

「イエス様、わたしを憐れんでください。

 娘が悪霊にひどく苦しめられています。」

 

女の人がずっと後をついてくるので、弟子たちは困ってしまいました。

「イエス様、あの人に、自分の家に帰るようにおっしゃってください。」

 

それでも、この女の人は諦めません。どうしても娘さんを助けて欲しいのです。

今度はイエス様の前にずっと出て、ひれ伏してお願いしました。

「イエス様、どうかわたしを助けてください。娘を治せるのはあなた様だけなのです。」

 

するとイエス様は、お答えになられました。

「子どもたちのパンを取り上げて、小犬にあげるのは良くないことです。」

子どもたちのパンを取って、小犬にやってはいけない。

 

イエス様は、不思議なことをおっしゃいますね。

これは、「わたしはユダヤ人のために働くことになっているので、あなたのような外国人のためには何もできません」という意味です。

こんな風に言われたら、普通だったら「イエス様はお願いを聞いてくださらないんだ」と諦めてしまいそうです。

 

では、この女の人はがっかりして帰ってしまったでしょうか。

そうではありません。諦めないで、こう言いました。

「イエス様。おっしゃるとおり、わたしは小犬のような者です。

 でも、小犬でもテーブルから落ちたパンくずはもらえますよね。

 わたしも、そんな小犬のように、

 イエス様の助けを、ほんの少しでいいから分けて頂きたいのです。」

 

一生懸命にお願いする女の人に、イエス様は優しく微笑んでおっしゃいました。

「あなたは心からわたしを信じているのですね。

 あなたの信仰は立派です。

 あなたの願っている通り、娘さんは治ります。」

 

この女の人の娘さんは、イエス様がこのようにおっしゃった時、すっかり元気になりました。

 

皆さんは、祈った通りにならないと、「これは御心じゃなかったんだ」と、すぐに諦めることはないでしょうか。

それは、イエス様がその願いを無視されたのではなく、

 たとえ少しの困難があったとしても諦めきれない願いなのかどうか、

 イエス様に信頼し続けるかどうかを

  確かめておられるのかもしれません。

 

今日の聖書箇所をもう一度読みましょう。

「あなたの信仰は立派だ。あなたの願いどおりになるように。」

 

わたしたちも、今日のお話しにあった女の人のように、

「イエス様なら絶対に解決してくださる」という気持ちを持って、諦めないで、願い、祈り続けましょう。


教案:成長160508

聖書箇所:マタイによる福音書15:21-28

テーマ:主に願い続ける信仰。

暗唱聖句:マタイ15:28

「あなたの信仰は立派だ。あなたの願いどおりになるように。」