ザカリアとエリサベト

「幼子よ、お前はいと高き方の預言者と呼ばれる。

 主に先立って行き、その道を整え、

 主の民に罪の赦しによる救いを

   知らせるからである。」

 

今日は、イエス様がお生まれになる日の1年ぐらい前のお話しをします。

神様を礼拝する神殿で御用をする祭司のひとりにザカリアという人がいました。

今日の聖書箇所の少し前、1章の5節から7節を読みましょう。

「ユダヤの王ヘロデの時代、アビヤ組の祭司にザカリアという人がいた。その妻はアロン家の娘の一人で、名をエリサベトといった。二人とも神の前に正しい人で、主の掟と定めをすべて守り、非のうちどころがなかった。しかし、エリサベトは不妊の女だったので、彼らには、子供がなく、二人とも既に年をとっていた。」

ザカリアと妻のエリサベトは神様の教えに従う正しい人たちで、旧約聖書に約束された救い主がいらっしゃるのを待ち望んでいました。また、ふたりには子どもがなく、ずっと与えられることを願っていましたが、もうすっかり年をとり、もう諦めていました。

 

そんなある年のことです。ザカリアは神様に特別な祈りを献げる当番に当たりました。それは祭司にとって一生に一度あるかないかの光栄な役目でした。神殿で良い香りの香を炊き、人々の罪が赦されるようにザカリアが祈っていると、突然、主の天使が現れました。

次は、13節から17節を読みましょう。

「天使は言った。『恐れることはない。ザカリア、あなたの願いは聞き入れられた。あなたの妻エリサベトは男の子を産む。その子をヨハネと名付けなさい。その子はあなたにとって喜びとなり、楽しみとなる。多くの人もその誕生を喜ぶ。彼は主の御前に偉大な人になり、ぶどう酒や強い酒を飲まず、既に母の胎にいるときから聖霊に満たされていて、イスラエルの多くの子らをその上である主のもとに立ち帰らせる。彼はエリヤの霊と力で主に先立って行き、父の心を子に向けさせ、逆らう者に正しい人の分別を持たせて、準備のできたたみを主のために用意する。』」

 

「恐れることはない。神様があなたの願いを聞いてくださったのだ。あなたの妻えり差別は男の子を産む。名前をヨハネとつけなさい。その子はあなたたち夫婦だけでなく、多くの人に喜びを与える。人々の心を神様に向けさせ、救い主のために準備をするのだ」。

 

この言葉をザカリアはすぐには信じられませんでした。

「わたしもえり差別もこんなに年を取っているのに、子どもが生まれるなんであるのだろうか」と思ったのです。

19節と20節を読みましょう。

「天使は答えた。『わたしはガブリエル、神の前に立つ者。あなたに話しかけて、この喜ばしい知らせを伝えるために遣わされたのである。あなたは口が利けなくなり、この事の起こる日まで話すことができなくなる。時が来れば実現するわたしの言葉を信じなかったからである。』」

 

主の天使は、神様の言葉は必ず実現すると宣言して帰っていきました。

そして、神殿から出てきたザカリアは何も話せなくなっていて、外で待っていた人々に身振りで合図するしかありませんでした。

 

それからしばらくして、エリサベトは本当に赤ちゃんを授かり、男の子を産みました。

生まれて八日目に赤ちゃんに名前をつける日になり、親戚や近所の人たちが集まってきました。その頃は、男の子には父親の名前をつけてザカリアと名付けるのが普通でした。しかしエリサベトは「この子の名前はヨハネとしなければなりません」と言いました。

集まった人たちはびっくりしました。

「え~、ザカリアという名前にするのが普通じゃないか。しかもヨハネという名前は親戚の中にもいないじゃないか。」

そこで、みんなは父親のザカリアに「この子に何という名前をつけたいか」と聞きました。

話すことができないザカリアは字を書く板に「この子の名前はヨハネ」と書きました。

主の天使に命じられた通りの名前です。

するとザカリアは口がきけるようになり、神様を賛美し始めました。

近所の人々は、「いったい、この子はどんな人になるのだろうか」と驚きました。

 

ザカリアは聖霊に満たされて、神様の言葉を伝えました。

新約聖書の102ページに「ザカリアの預言」と書かれています。

68節から79節がその預言です。

わたしたちを罪から救う救い主が与えられること(68-69)。

救い主が与えられることは昔から預言されていて、旧約聖書にも書かれていること(70)。

救い主はわたしたちを敵(死、サタン)から救い、わたしたちが正しく歩めるように助けてくださること(71-75)。

ザカリアの息子のヨハネは人々に救い主のことを知らせ、救い主のために準備をすること(76-77)。

これらは憐れみ深い神様のご計画であり、わたしたちを平和の道に導いてくださること(78-79)。

 

今日の聖書箇所をもう一度読んでみましょう。

「幼子よ、お前はいと高き方の預言者と呼ばれる。

 主に先立って行き、その道を整え、

 主の民に罪の赦しによる救いを

   知らせるからである。」

 

この「幼子」が、ザカリヤとエリサベトの間に生まれたヨハネです。

 

ヨハネはわたしたちに、罪を赦し、救いを与えるために、救い主がもうすぐ来ることを伝えました。この救い主がイエス様です。

 

イエス様は、信じる者たちに罪の赦しと救いを与えてくださいます。そして、イエス様は、わたしたちを平和の道へと導いてくださいます。この平和は、わたしたちが敵対し、背き続けてきた神様との間の平和、そして人と人との間の平和です。

 

これからクリスマスまで、いろんな楽しみがありますが、イエス様が救い主としてお生まれになったことを教会に来たことのない人たちにも教えてあげましょう。そしてみんなで、イエス様の誕生をお祝いして、楽しみましょう。


教案:成長151129

テーマ:主の道を備えるものの誕生。

暗唱聖句:ルカ1:76-77

「幼子よ、お前はいと高き方の預言者と呼ばれる。

 主に先立って行き、その道を整え、

 主の民に罪の赦しによる救いを

   知らせるからである。」