主の復活を疑うトマス

「わたしを見たから信じたのか。見ないのに信じる人は、幸いである。」ヨハネ20:29

 

イエス様には、12人の特別なお弟子さんたちがいました。

わたしたちは、このお弟子さんたちのことを「使徒」と呼んでいます。この12人の使徒たちは、いつもイエス様のそばにいて、神様のお話を聞いたり、お手伝いをしていました。

今日は、その中の一人、トマスさんのお話をします。

トマスさんは、人から話を聞いたら、本当かどうかじっくり考える人でした。ですから、イエス様のお話を真剣に聞いて、わからないところがあると質問をして、ちゃんと理解して従おうとする人でした(14:5)。

 

イエス様は、十字架にかけられてから三日目に復活されました。みんなもよく知っていると思います。

朝早く、まだ暗いうちに、お墓に行ったマリアたちに、主の天使がくだって、こう言いました。

「恐れることはない。十字架につけられたイエスを捜しているのだろうが、あの方は、ここにはおられない。かねて言われていた通り、復活なさったのだ。」(マタイ28:5,6)

 

その日の夕方のことです。弟子たちがユダヤ人を恐れて、自分たちのいる家の戸に鍵をかけていました。そこへ、イエス様が来て真ん中にお立ちになって、こう言われました。「あなたがたに平和があるように。」そして、十字架に架けられた時に手にできた釘の跡と、兵士に槍で刺された脇腹の穴をお見せになりました。

死から復活されたイエス様に会うことができて、弟子たちは大喜びでしたが、トマスだけは出かけていて、その場所にいませんでした。

戻ったトマスは、みんなから「イエス様が来てくださった!」「イエス様は本当に復活されたんだ!」と聞かされても、そのまま受け止めることができませんでした。トマスは言いました。「あの方の手に釘の跡を見、この指を釘跡に入れてみなければ、わたしは決して信じない。この手をその脇腹に入れてみなければ、わたしは決して信じない。」(20:25)

 

こんな時、わたしたちがトマスだったらどうするでしょうか。

自分以外の弟子たち全員が、口をそろえて「イエス様を見た」と言っています。トマスは心から納得しないまま、みんなに合わせてなんとなく信じるふりをすることもできたかもしれません。しかし、トマスは正直で、自分の疑いを曖昧にしないで、はっきりと言いました。わからないことをわからないとはっきり言うことは、決して悪いことではありません。疑問を投げかけ、真理を追い求めることを、神様は歓迎されます。

 

それから一週間が経ちました。この日も弟子たちは家の中にいました。今度はトマスも一緒です。ドアにはしっかりと鍵がかけてあったのに、突然イエス様が弟子たちの真ん中にお立ちになって「あなたがたに平和があるように」とおっしゃいました。

それから、トマスに向かって声をかけられました。

「あなたの指をここに当てて、わたしの手を見なさい。また、あなたの手を伸ばし、わたしのわき腹に入れなさい。信じないものではなく、信じるものになりなさい。」(20:27)

 

トマスは答えて言いました。「わたしの主、わたしの神よ。」

本当に、イエス様だということが、トマスにもすぐわかりました。もう、釘の跡に指を入れてみる必要はありません。

そこでイエス様はおっしゃいました。

「あなたはわたしを見て信じましたね。でも、見ないで信じるのが信仰です。信じる人は幸いです。」(20:29)

 

もし、福音の真理を信じられず、疑いを感じるならば、トマスのように神様の前に素直に告白して、納得するまで真剣に答えを求めましょう。神様は、みことばを通して、日常の様々な出来事を通して、必ずご自身を現して、わたしたちが納得する答えを示してくださいます。

 

トマスの告白を聞かれたイエス様は「見ないのに信じる人は、幸いである。」とおっしゃいました。

今日の聖書箇所をもう一度読みましょう。

「わたしを見たから信じたのか。見ないのに信じる人は、幸いである。」

 

わたしたちは皆、自分の目でイエス様のお姿を見ていません。

けれどもわたしたちは、聖書を通して、イエス様に出会ったたくさんの人たちの話を知ることができます。

クリスチャンの家族や友達を通してイエス様のことを知ることができます。教会学校や礼拝でイエス様のお話を聞くことができます。

目てみてわかる経験ではないとしても、イエス様は今を生きる私たちに、いろいろな、機会を通して、イエス様ご自身を現してくださっています。

このような中で、わたしたちは聖霊の働きによって「イエス様は本当に神の子で、わたしの、ボクの救い主なんだ」とはっきり信じることができるようになるのです。

信じない人ではなく、見ないでも信じる人になりましょう。


教案:成長160925

聖書箇所:ヨハネ20:(19)24-29

テーマ:信仰を確かなものにしてくださるイエス。

暗唱聖句:ヨハネ20:29

「わたしを見たから信じたのか。見ないのに信じる人は、幸いである。」