救い主の道備え

「彼は光ではなく、光について証しをするために来た。」ヨハネ1:8

 

おはようございます。

教会では今日からクリスマスを待ち望むアドベントの期間に入ります。

今日は、イエス様がお生まれになることを指し示す働きをしたヨハネの誕生についてお話しします。

 

先週までお話ししていたダビデの時代から長い年月が経ちました。

ユダヤの人たちは、ダビデの子孫から生まれると約束された救い主がくるのを、今か今かと、待ち望んでいました。

そんなある時、ザカリヤと言う神様の御用をする祭司がエルサレムの神殿で神様に祈りを献げていました。聖所という特別な場所に入って、香をたいて、神様がわたしたちに憐れみと祝福をくださるように祈ります。それは祭司たちの中でも、一生に一度、選ばれるか選ばれないかという、とても名誉な務めでした。

ザカリヤは神様の教えを忠実に守る正しい人で、妻のエリサベツもそうでした。ただ二人には子どもがいなくて、長い間与えられるように祈ってきましたが、二人ともすっかり年を取ってしまいました。

 

そのザカリヤが祈っていると、突然主の天使が現れました。

不安になって恐れるザカリヤに、天使は言いました。

「恐れることはない。ザカリヤ、あなたの願いは聞き入れられました。あなたの妻エリサベツは男の子を産みます。その子をヨハネと名付けなさい。」

祈り続けた願いが聞かれて、子どもが与えられるというお告げです。

しかも、それだけではありません。主の天使はさらに言いました。

「その子はあなたにとって喜びとなり、楽しみとなります。多くの人もその誕生を喜びます。

 彼は主の御前に偉大な人になり、ぶどう酒や強い酒を飲まず、すでに母の胎にいる時から聖霊に満たされていて、イスラエルの多くの子らをその神である主のもとに立ち帰らせます。彼はエリヤの霊と力で主に先立って行き、父の心を子に向けさせ、逆らう者に正しい人の分別を持たせて、準備のできた民を主の民に用意します。」

生まれてくる子どもには大切な働きがあって、人々の心を神様に向けさせ、救い主がいらっしゃる前の準備をするというのです。

 

しかしザカリヤは、その言葉をすぐに信じることができませんでした。自分たちはもう年を取っていましたし、子どもなど与えられるはずがないと思ったのです。

ザカリヤが信じなかったので、主の天使は、ザカリヤの口がきけないようにして言いました。「わたしの言葉は、時が来れば実現します。」

ザカリヤは、その時まで何も話せなくなってしましました。

 

やがて、主の天使の言葉通りに、エリサベツは赤ちゃんを授かりました。

ザカリヤは、主の天使に命じられた通り、その子に「ヨハネ」と名付けました。すると、ザカリヤは話すことができるようになりました。

ザカリヤは喜びに満たされて、神様を賛美しました。

「神様は約束通り、ダビデの子孫から救い主を送ってくださいます。

 我が子ヨハネは、救い主のために準備をする預言者となるでしょう。

 憐れみ深い神様に感謝します。」

この赤ちゃん、ヨハネの誕生は、人々が長い間、心から待ち望んでいた、救い主イエス様がもうすぐ来てくださるという印でした。

 

主の天使が告げた通り、大人になったヨハネは大切な働きを始めました。

ヨルダン川という川のそばで、大きい声で、このように言いました。

「みなさん、悪いことをやめて、神様を信じなさい。」

「もうすぐ救い主がいらっしゃいます。悪い心を神様にお詫びしなさい」

大勢の人が集まってきて、ヨハネの話を聞きました。

ヨハネは、罪を悔い改めて、神様に従う決心をした人たちに洗礼を授けました。ですからヨハネは、「洗礼者ヨハネ」と呼べれていました。

人々は「ヨハネさんが約束された救い主かもしれない」という人がいるほどでした。でもヨハネは「いいえ、わたしよりもっと力のある方がいらっしゃいます」と伝えました。

 

聖書にはこのように書かれています。

「神様は洗礼者ヨハネをお遣わしになりました。それは、彼が救い主について証しするためであり、彼の証しによって、すべての人がキリストこそ本当の光であることを知り、信じて、永遠の命を得るためです。

彼は光ではなく、光について証しするために来た。」のです。

 

エリサベツから生まれたヨハネは、「光」について証しをするために来たと書いてあります。

大人になったヨハネは、人々にどうしたら神様に喜ばれるのかを教え、罪を悔い改めて救い主を待ち望むように導きました。

人々から注目され、救い主かもしれないと言われるほど、大活躍しましたが、ヨハネは光ではなく、光を証しするために生まれた人でした。

 

もう一度今日の聖書箇所を読みましょう。

「彼は光ではなく、光について証しするために来た。」

この「光」は、わたしたちを罪から救い、喜びを与えるためにお生まれになった、救い主イエスさまのことです。

 

みなさんは、どのような気持ちでクリスマスを迎えようとされていますでしょうか。イエス様はわたしたちの心の暗闇にも光としてきてくださるお方です。あなたの心は救い主をお迎えする準備ができていますでしょうか。

 

ヨハネはザカリヤとエリサベツの「喜びとなり、楽しみとな」りました。しかし、ザカリヤが聖霊に満たされて、主をたたえて預言したことは、もはやこの二人の個人的な喜びを超えていました。ザカリヤはイスラエルという神の民の一員として、神様の摂理を歌い上げます。

「主は我らの先祖を憐れみ、そのせいなる契約を覚えていてくださる。これは我らの父アブラハムに立てられた誓い。」

つまり、やがて来臨されるキリストがアブラハム契約の約束を果たし、ダビデ王国を再興して、神の国の勝利をもたらしてくださる、と預言するのです。こうして、ザカリヤとヨハネは親子そろってメシヤ到来に備える働きに参加しました。

 

自分の個人的な願いであっても、神様の偉大なご計画と結びつくように祈りましょう。自分の小さな世界を破り出て、神様が支配される大きな世界を見ましょう。

個人的な祝福を受ければ終わりなのではありません。

クリスチャンは世界を祝福するために選び出されています。それが「祝福の源となる」というアブラハム契約を受け継ぐことです。「クリスチャンとは祝福する者である」ことを忘れないようにしましょう。

主はあなたを覚えておられます。


教案:成長161127

聖書箇所:ヨハネ1:6-8, ルカ1:5-25, (57-80, 3:1-18)

テーマ:光について証しする人。

暗唱聖句:ヨハネ1:8

「彼は光ではなく、光について証しをするために来た。」